京都市動物愛護センター(仮称)構想へ"パブリックコメント"をお寄せください。
プラスワン パブリックコメントをお寄せください

わたしたちが動物から受ける恩恵は非常に大きく、近年の高齢化や少子化にともない、人と動物の関わりはますます重要になっています。 特に動物とのふれあいを通じて子どもの頃から「命の大切さ」を考えることは、情操教育や人格形成の基盤づくりに欠かせません。
『京都市動物愛護センター(仮称)』は、動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深め、「人と動物とが共生できうるおいのある豊かな社会」の実現を目的として設置を検討しています。この構想を京都市民にとってより良いものにするため、みなさんのご意見をお聞かせいただけませんか?

パブリックコメントって何?

公的な機関が規則や事業をおこなうときに広く一般の方(=パブリック)に意見や情報・改善など(=コメント)を求めることです。その事業が確定、実行する前に、皆さんの意見でもっとよい行政を目指す役割があります。

今回のパブリックコメントは、京都市が作成した“動物愛護センターの構想(素案)”に対して一般の方々にご意見を求めるものです。

パブリックコメントを出すとどうなるの?

“動物愛護センター(仮称)構想(素案)に対して頂いた皆さんからご意見(パブリックコメント)が一人でも多ければ多いほど構想に反映され、一般の皆さんや施設の利用者が求められる最良の施設にすることができるのです。

京都市が動物愛護センター(仮称)の構想(※右参照)はすべて実現するの?

この構想は、推進協議会の京都市動物愛護センター(仮称)構想検討委員会が検討した素案であり、すべてが実行されるわけだけではありません。ただし、素案の実効性はパブリックコメントでの皆さんの要望が大きな力となります。

何についてコメントをすればよいの?

京都市動物愛護センター(仮称)が検討している下記の取り組みに関してみなさまのご意見、お考えをお聞かせ下さい。

動物と親しむ場 / 体験学習への取組み / アニマルセラピー等の動物介在活動の推進 / 夜間動物救急診療所の開設 / 新しい飼い主との出会いの提供 / しつけの実施 / 譲渡希望者への適正・終生飼養指導 / 災害時における動物の保護と収容 / 被災動物のための救援物資の保管及び配布 / 災害発生時における動物の避難対策に関する啓発 / 「犬猫のしつけ」に関する学習 / 飼い方相談の窓口 / 動物の正しい飼い方等に関する情報発信 / 動物取扱業者への指導 / 動物取扱業者との連携 / 生活に密着した鳥獣等の対策に関する情報発信 / 動物由来感染症等に関する情報発信 / 動物愛護ボランティアスタッフの育成 / ボランティアスタッフ同士の情報交換 / ボランティア活動に関する情報発信 / ドッグランの設置
京都市動物愛護センター(仮称)構想とは?

構想内容の詳細はこちらをご覧ください。

すべての方に欠かせない動物愛護構想

この動物愛護センター(仮称)構想は、動物好きの方々に限らず、動物が苦手、または好まない方々のためにも必要な構想でもあります。

  • ノラ猫が玄関や庭にオシッコして迷惑している。
  • ノラ猫が近くの空き地で子どもを産んだ。
  • ノラ猫に公園でご飯を与えるので猫が集まる。
  • ノラ犬が町内でうろうろして、恐ろしい。
  • 犬や猫を放置してまま引越しをした。

動物に理解のある人でさえ困ってしまうこのようなケースは嫌いな人にとっては許し難い行為です。これは動物と一緒に生活する為の社会のルールーを子どものころから教育することや社会全体が守るマナーの情報源に欠けるからです。このような社会的な現象を改善する役割を担うのも、同センターの使命なのです。

自然災害時の対策機能にも動物愛護センターは大きな役割を果たします。

地震等の災害時には、避難所において多くの方々が共同生活を送ることを余儀なくされる中で、衛生面や鳴き声による騒音等の問題に動物と共に避難所生活が困難となります。同センターでは、災害時の対策として動物の保護、収容や被災動物の救護物資の保管、動物の避難対策の啓蒙を担います。

動物愛護センター内には夜間動物救急診療所も開設

今回の構想は社団法人京都市獣医師会も検討委員会等で京都市と連携して進めて参りました。夜間動物救急診療所開設に関する問題は平成13年度より獣医師会で検討を重ねてきた事業計画です。動物愛護センター内に併設されることで、夜間に発生した動物の事故や病気の対応することにより、一つでも多くの動物の命を救うことができます。

この度は動物愛護センター(仮称)構想に対する意見募集に多数のコメント(1,170件)を頂戴いただき誠にありがとうございました。
この度は予想を大きく上回るご意見をいただき、市民の皆様の関心の深さを京都市、京都市獣医師会等の関係者一同、再認識したことと同時に大きな責任を感じた次第であります。
皆様から集まりましたご意見は、このあと京都市保健福祉局保健医療課動物愛護担当事務局にて取りまとめられて次年度の予算案に反映される予定でございます。
今後とも京都市行政ならびに京都市獣医師会の事業にご理解、ご協力ならびにご支援よろしくお願い申し上げます。
京都市獣医師会 会長
森 尚志